ソーシャル・インパクト・ワークスでは、消防団の皆様による「地域コミュニティ活動」をご支援しています。消防団の皆様は、「自らの地域は自らで守る」、という郷土愛護の精神に基づいて参加され、地域住民を守るために昼夜を問わず消防活動にあたられています。 先の大震災では、「救助・救出活動、警戒巡視、避難誘導、災害防御活動」を担われ、その実績は内外から高く評価されました。また平時においては、「訓練のほか、応急手当の普及指導、住宅への防火指導、特別警戒、広報活動など、地域における消防力・防災力の向上や、地域コミュニティの維持・振興において重要な役割」を担われています。他方、「消防団員確保の困難性」 、 「消防団条例定数の削減 」、「消防団の役割の拡大」など、深刻な課題に直面しています。「大規模災害時の災害防御や住民の避難誘導、平時における災害予防の住民へ働きかけ、国民保護法における新たな役割」など、地域における消防団への期待と責任は今後増々拡大の一途をたどるなか、未だ有効な解決策が見いだせていないのが現状ではないでしょうか。これまで私共は、大学・研究機関による地域防災力向上に関する研究・開発をご支援し、自治会・町内会による地区防災計画の立案や定着に向けた研修会などを通して、微力ながら、研究成果の社会実装に貢献して参りました。その過程のなかで、地域に信頼の根を張るNPO・NGO、その活動を支える中間支援組織、消防団・防災士、「国土強靭化地域計画」のもと日夜奮闘されている都道府県・市町村、社会福祉協議会の皆様と連携を深め、活動を共にして参りました。これらのご支援・連携活動で得られた知見や経験、ネットワークを生かし、消防団の皆様が抱える複雑難解な課題に断じて怯むことなく、関係する皆様と膝を突き合わせ、皆様に寄り添い、課題解決に向けて、私共は、これからも消防団の皆様を全力でご支援して参ります。